2001年12月31日

12月24日 (Mon)~12月31日 (Mon)

世の中はクリスマス休暇。当然(ヨーロッパ的イヴェントとしても日本的イヴェントとしても)全然関係が無いんだけど、お陰で学校も閉まってしまうため、前半は家でお休み。自宅で練習中の曲をパソコンに打ち込む作業。ややこしい楽譜の時には実際に正しいリズム、音程がどうなるのかを聴き取るのに参考になるし、打ち込む作業によって楽譜を覚えていくというメリットもある。並行して編曲の仕事。
 後半からは演劇の仕事が本格化して一日中合わせ。演劇の仕事は普通のオーケストラなどの仕事とまたちょっと違う時間の流れ方なので、練習が終わるのが真夜中を過ぎてたり、ということ日常的だったため、年末は個人の練習は殆どできず。(色々とハプニングも山のように起こったんだけど、それはまた別の機会に。)V.ウィリアムズは当然もう練習してあるので(注:この曲はテューバ奏者が避けては通れない曲なので)、なるべく一日一回は通して吹くことに。この調子で仕事は2月まで続くので少し焦る。……練習しなきゃなぁ。……

まとめ

 相変わらず何をどう練習したか、というよりあれがあった、これがあった形式の事後報告になってしまってますが、この時期は本当にまともに自分の練習をしていなかったため、こんな形になってしまってます。基礎的なことに関しては音階、これをただひたすら積み重ねていった月。ある意味ルーティン・ワークになっていますが、こういった忙しい時期に一応長短音階、全音、半音階と一まとまりがすらっとできるようになったのは今までの目的の一つであったわけだし、そういった点では評価しても良いと思う。もっとちゃんとやらなきゃいけないのは勿論だけれども。この時期に少しだけ試していたのは(結果的に時間が取れなくてやめてしまったんだけれども)、この音階練習の拡大形といった形で特殊奏法の練習。音階を使ってスラップ・タンギング、四分音音階、吸って音を出す奏法等を、不定期ではあるけれども行った。これは今までの音階練習と同様、ある程度日常化するところまで持っていくと効果がありそうな感じなので(特に四分音)、また期日を改めて取り上げたい。

2001年12月23日

12月17日 (Mon)~12月23日 (Fri)

前半は学校の卒業生オケの仕事。来年3月の頭にあるアンサンブル・アンテルコンタンポランのオーディションの課題が発表される。恐ろしくきついプログラムなので果たして間に合うのかどうか(ここでいう”間に合う”というのはちゃんと全曲練習できるのか、といったレヴェル)。毎日夕方からは譜読みを開始。ちなみに課題は野平一郎のアラベスク、カーゲルのミルム、V.ウィリアムズの協奏曲の2楽章、もう一曲自由選択曲。オケスタはクセナキスのジャロン、ニュネスのクオドリベット、ナハトムジーク、ギーレンのPflicht und Neigung、そして初見。必要な楽器はテューバF管、C管、ユーフォニアムとミュート。もう、なに考えてんだか。
 後半は前述の演劇の仕事でブリュッセルに行った以外は譜読み、譜読み、譜読み。かろうじて音階練習だけは続ける。

2001年12月16日

12月10日 (Mon)~12月16日 (Sun)

週の殆どがアンサンブル・アンテルコンタンポランのエキストラ。今回は全曲テューバが入っているためなかなか忙しい。よく考えてみると一つの演奏会で全ての曲に乗っている仕事は初めてかもしれない。プログラムは、M. Finisterer/Sand、J. M. Lopez Lopez/Viento、E. Varese/Deserts、Jean-Marc Singier/Chocs d'embouts de bribes, en vrac:déclics, micmacs(長い題名だ)。中でもヴァレーズにはソロで高音のピアノでの延ばし、という箇所があって演奏会前からすごく緊張する。本番は何とか上手く行ったんだけど、そこに神経が集中しすぎて他の場所が満足な出来にならなかったのが無念。演奏会はスクリーンにvideoが流れる曲もあり、なかなか面白かったとのこと。後ろを眺めている暇なんて全然無かったので僕は知らないんだけれど。週末はリエージュで演劇の伴奏の合わせ。劇の設定から金管五重奏という編成になったみたいだけれど、今から楽しみ。

2001年12月 9日

12月01日 (Sat)~12月09日 (Sun)

先月に引き続き一週間ごとにまとめてあります。なんだか週間天気予報みたいだけれど。


日曜日にカーゲルの"Ludwig van"のコンサート。図形楽譜、といって良いのだろうか、ベートーヴェンの楽譜のコラージュを基にした即興的要素の入った曲。図形楽譜の類はなんとなくだとすぐに出来てしまうけれども、そこから何をどう読み取ってどう(面白く)演奏するか、ということを考えると普通のノーテーションよりも深読みしなければならない場面もあって実際にはなかなかしんどい。カーゲルの作品の中の同じような図形楽譜は"Atem"という任意の管楽器のソロの曲があるけれど、初めの譜読みの部分でかなり神経を使うため、やろうと思ってはいるんだけどなかなか時間が取れない。
 この週からアンサンブル・アンテルコンタンポランのエキストラの仕事と年末から2月にかけての演劇の仕事の練習が始まる。空いている時間になるべく基礎練習を積もうと思っているんだけれど、新たな要素を付け加えても中途半端になるような気がしたので、今までやった音階練習を日々こなすことにする。