2002年9月26日

年度始め。

 2週間ぶりの更新。前回は学校が空いていなくて家でセルパンを練習していただけだったけれど、やっと練習室が使えるようになって(工事のために閉まってたくせに何にも変わってない)10日間練習。メニューは引き続きアーバン。エクササイズによっては20回を超えたものもちらほら出てきたので、フィンガリングに関する問題はかなり軽減(したはず)。新たに装飾音符の一連の練習を追加する。装飾音符は何気なく吹いていると何気なくやっているように聞こえたり、できているように勘違いしてしまいがちだけれど、「早い」スピードで「正確な」リズム、音程で結果的に「軽く」聴こえるようにするのはとても難しい。今まであまり突っ込んで練習したことがなかったので、しばらくじっくりとやることが必要。
 アーバンの各エクササイズを一つ取り出して通してやってみると、今のところ大体2時間弱。結構ささっとやっているところもあるので、今後の曲の練習如何ではある程度ジャンルを絞って重点的に練習する方法に移行する時期かもしれない。いずれにせよ、年内はしつこく取り上げていくつもり。
 曲のほうは来月学校オケとヴォーン・ウィリアムズを録音するので、これを重点的に、この2ヶ月で本番のあるマレシュ、プロッグ、マドセンをみていく予定。録音は約一時間のほぼ一発撮りなので、かなり精度を上げないと辛いことになりそう。どれも一度はやった事がある曲なので、このグループは精度を上げていくのが当面の目標。新しく譜読みをしていく曲はノーノとグロボカールの曲。こちらは文字通り譜面をきちんと読むことから初めて同時に関連資料をあさり始めることに。

 セルパンは今のところそこまでウェイトをおいた練習が出来ないけれど、モードと今まで練習した曲を中心に出来るだけ触ることに。来年ツェルシの曲をやる予定なので、これも譜読みを少しずつはじめていくこと。なんだか年頭の誓いみたいなことになっているが、「実行」すること。

2002年9月10日

夏休み秘密特訓(嘘)。

 思いっきり久しぶりの日記となってしまいました。なんだか夏休みに絵日記を書き忘れた小学生のようなことになっていますが、夏の覚書から。

 今夏のポイントは「ミュートをかけた練習はどんな効果があるのか」というもの。自宅では普通には音が出せないので、ヤ●ハのサイレントブラスを使用しての練習を行った。ピックアップマイクとヘッドホンは使用せず。この状態だと吹奏感の違いが顕著に感じられるがその分どのあたりの音が(自分の癖として)鳴りにくいのかが、普通に吹いたときよりもはっきり出てくる。これは去年も書いたかもしれないけれど、本来あるはずの響きが抑えられて、結果的に使用音域を「ムラなく」鳴らす練習としては結構効果的。
 逆にこのミュートだけで長期的に練習するときに気をつけなければならないのは「音程」と「音量」。音程は高音域になるとほとんどまともに鳴らないので、実際その音域を使う曲の譜読みは無意味。その他通常の音域も(当然ながら)非常に上がった状態になるので、外して吹いたときにくる違和感はこの「音程感」が一番大きかった。本番直前まで使っているとちょっと面食らうことになるかもしれない。この問題に関してはミュート本体とベルのマッチングの問題が多大に影響していると思われるため、楽器のメーカーとの組み合わせ如何でかなり変わってくるだろうと思う。練習に当たっては、マウスピースだけの練習も組み合わせて行い、なるべくギャップを少なくしようと試みたが、何れにせよ練習時の音程確認のためにピアノやキーボードがあったほうが望ましいだろう。
 もうひとつの問題は「音量」。当然ミュートされているので、自分がいったいどのレヴェルの音量を出しているのかがあまり認識できない。経験から言うとどんどん小さい(楽な)音量に落ち着いていく傾向があるので、常に大きめに吹くことを心がけたほうがよいかもしれない。
 とまあこんな長短があったんだけれど、練習内容としてはただひたすらアーバン。各セクションの練習を一つずつ取り上げて、全部の練習を行うようにした。ミュートをつけた状態では、特にタンギングの練習が非常に効果が上がるように思う。前述のように、跳躍など音程感を伴うものはなかなか難しいように感じた。

 こんな感じで約一ヶ月ほどミュートをつけて練習していたわけですが、ミュートの消音性はすごいものでした。普段環境的になかなか練習場所が見つからない方には便利なものだと思います。とはいえ、楽器そのままで吹けないというのはやっぱりストレスが溜まるものですね。学校が再開するのでやっときちんと練習できると思ったのも束の間、工事中とか何とかであと一週間ほどは練習できないことが判明。やれやれ。