2010年11月27日

「ラ・カリスト」リハーサル開始

101204楽譜12/04,05のバロックオペラ「ラ・カリスト」のリハーサルが始まりました。今回はフルスコアを用いています。必要な声部に楽器が指定して書き込んであるので、そこを演奏するわけですが、段が変わったり、音部記号が変わったりで結構気が抜けない感じ。練習をスムーズにするために写真のように付箋をつけるのは必須。こういう作業をやるとそれだけで妙な達成感があるけれど...。

2010年11月26日

バス・サックバット

101204バス・サックバット現在、バス・サックバットを練習中。写真は上が普通のテナー・トロンボーン、下がバス・サックバットです。一番目に付く違いはベルの形状だと思いますが、それ以外の場所も全体的に小ぶりな感じ。それでも長さはちゃんとあるので、遠いポジション用にハンドルが付いています。後ろに白い袋をくっ付けていますが、これはどうも今のところバランスが取れなくて、暫定的にチューバのマウスピースをぶら下げてバランサーの代わりをしています。

2010年11月25日

トラベル・テューバ

トラベル・テューバ楽器ブースの中で個人的に非常にそそられたのがこの「トラベル・テューバ」。比較対象物を写すのを忘れてしまったので判りづらいですが、なんとホルンのケースに入ってしまいます。それでいて立派にF管。低音もちゃんと鳴ります(流石にフルサイズのF管に比べると可愛い音がしますけど)。こんな優れものなのに、主目的が「ツアー中のホテルや夜間に簡単に持ち運べて練習できる」楽器という、裏方中の裏方的楽器。なにか使い道があれば買うんだけれど...。

2010年11月24日

ラブ・バリトン

ラブ・バリトンフェスティバルでは多くの楽器や楽譜のブースがありましたが、その中でビビッときたものを。
恐らく今回この楽器の多くの写真がブログで報告されていると思いますが、ある意味今回一番注目を集めていただろうこの楽器、その名も「ラブ・バリトン」(もちろん参考出品)。吹き口が2つでベルが一つ、実際に吹いた方々は非常に難しいと言っていましたが、そこを愛の力で乗り越えよ、というメッセージの込められた非常に含蓄のある楽器(だと思います)。

2010年11月23日

オフィクレイドとクラヴィコール

オフィクレイド前回に引き続き、オフィクレイド(奥)とクラヴィコール(手前)。ラッシャン・バスーンの形状からオフィクレイド、そしてその構え方からクラヴィコール、そして現在のチューバと並べてみると、その変遷がよく判りますね。佐伯茂樹さんのお話の中にもありましたが、これらが同時期に並行して存在して使われていた19世紀は非常に面白い時代だと思います。

2010年11月22日

セルパンとラッシャン・バスーン

セルパンとラッシャン・バスーン「ジャパン・ユーフォニアム・テューバ・フェスティバル 2010」お越しくださいました方々、ありがとうございました。何枚か取った写真をちょっとずつアップ。
こちらの写真はセルパンとラッシャン・バスーン。ラッシャン・バスーンはセルパンの直系の後継機種といえます。ベルの形状に萌えますね。ちょっとだけ吹かせていただいたのですが、指穴の位置が結構独特です。行進はしやすかっただろうなぁ。

2010年11月21日

11/21 ジャパン・ユーフォニアム・テューバ・フェスティバル 2010

boujolaisとみかんのサムネール画像もう今日になってしまいましたが、日本ユーフォニアム・チューバ協会(JETA)によるフェスティバルがティアラこうとうで行われます。ここで行われるレクチャーコンサートで、セルパンと現代音楽を担当します。12時から30分間「セルパン」、14時から一時間「現代音楽と奏法」、お話をさせていただく予定。レクチャーコンサート全体のスケジュールはこちら。明日余力があれば写真を撮ってレポートしたいと思います。
写真はボジョレー・ヌーボーと蜜柑。蜜柑は庭に生えている木の初物。

2010年11月 7日

低音デュオ:満員御礼

終演後バタバタとしている間に3日も経ってしまいましたが、低音デュオへご来場頂いた皆様、ありがとうございました。共演の松平敬さんもブログにて仰っていますが、我々のレパートリーも第3回目を迎え、中々充実してきたように思います。また、今回は初めての試みとして、一週間近くにわたってツイッターで対談も行い、田中、鈴木両氏に色々と本番では時間的に伺えない話をしていただくことも出来たのが嬉しいポイント。
次回は第4回、また新たな展開をお見せすることができればと思っています。

(多分、「ローテーション I」はそこで再演予定。)

2010年11月 4日

11/04 低音デュオ3rdlive

低音デュオvol3チラシ次回7回目になる自主企画"le tuba rencontre..."、今回は歌の松平敬さんと「低音デュオ」の3回目のライヴとなります。今回の目玉は来年80歳を迎えられる松平頼暁さんの新作「Rotation I」。前回好評だった 鈴木治行さんの「沼地の水」、そして田中吉史さんの「科学論文の形式によるデュオ」は改訂初演となります。その他の情報も引き続きアップしていきます。お見逃しなく、そしてご予約はお早めに!

2010/11/04 19h開演
le tuba rencontre... vol. 7 :低音デュオ3rdlive
門仲天井ホール.
前売り2500円、当日3000円、(もんてん会員500円引き)
松平敬(声), 橋本晋哉(チューバ)

ミシェル・ゴダール編, De Profundisによる即興
松平頼暁, ローテーション I(2010, 委嘱新作)
松平頼暁, ホワイ・ノット? (1970)
田中吉史, 科学論文の形式によるデュオ(2009/2010改訂初演)
鈴木治行, 沼地の水(2009)
松平敬, 天井のコラール(2010, 初演)
橋本晋哉, 海峡(2010, 初演)
ベルナール・カルロゼマ, エオリアン(1986)
     ※演奏会での演奏順序とは異なります。

入場料:2500円(ご予約)3000円(当日)
お問い合わせはteion2@me.com
または、門仲天井ホール:03-3641-8275・・平日(火曜休館)の13~17時

チラシはポップアップウィンドウで元の大きさの画像にリンクします。

2010年11月 2日

低音デュオ各曲解説:ローテーション I (2010)

さて、曲目紹介も3曲目、今回は今年の委嘱作である松平頼暁さんの「ローテーション I」です。この曲には題名が指し示す、ちょっと凝った仕掛けが施してあります。その仕掛けとテキストの関連性が非常に興味深い。

ローテーション I

 低音デュオの委嘱により作曲。演奏順が決まっている10頁と、後半のどこかで演奏される1頁から成る。順序が確定している 10頁は上下逆に読むと、ソプラノとサクソフォンのための「Rotation II」になる。IもIIも、テクストは猿田長春訳詩の「しでなし ごでなし ろくでな詩」から「ゐたいところに」(I)と「ゐないをとこ」(II)によっている。不在や不在願望をうたうテクストに対して「彼は常に我等と共にあり」という言葉が、英、独、仏、伊と日本語で語られる。

(テクストの本文も頂いているのですが、これは著作権上掲載できないので、ここでは割愛。)