杉山洋一/ファンファーレ(2011)on youtube
杉山洋一さんの「ファンファーレ」を昨年初演したときの録音がyoutubeで公開されています。
今聴くととても恥ずかしい部分もあるのですが、これを踏まえていつかより良い演奏を...。
-Tuba Eccentric-
2012年10月 7日
杉山洋一さんの「ファンファーレ」を昨年初演したときの録音がyoutubeで公開されています。
今聴くととても恥ずかしい部分もあるのですが、これを踏まえていつかより良い演奏を...。
2010年7月13日
気が付くと本番から既に一週間が経っていました...。今回は修羅場の連続で途中経過をブログにアップすることが出来ませんでしたが、演奏したプログラムを備忘録として書いておきます。
前半は川島素晴さんの作品。
セルパンとピアノのための「蛇遣い」 (2010 / 初演)
ピアノのための「ポリ・エチュード」 I. "ポリスマン" (2001) IV. "ノンポリ" (2010 / 初演)
6本のヴァルヴを持つF管テューバのための「エチュード」 (2010 / 初演)
ピアノのための「ポリ・エチュード」 II. "トランポリン" (2001) III. "ポリポリフォニー" (2007)
この内、3曲目のテューバのための「エチュード」は完成が2日前と言うこともあり、日程的に無理があると判断して前半部分のみの演奏。そのうちどこかで完全版を演奏します。
休憩後は山根明季子さんの作品。
セルパン・ソロのための「光を放射するオブジェ α」 (2010 / 初演)
「Dots Collection No.02」 (チューバ、ピアノ+ピアニカ 版)(2007)
「Dots Collection No.07」 (ピアノ・ソロ) (2010 / 初演)
チューバとピアノのための「ケミカルロリイタ」 (2008)
このうちの何曲かは次回秋吉台国際芸術村で行われる「秋吉台の夏2010」でも演奏予定。
2009年6月19日
だいぶ前のことになってしまいましたが、コンポージアム2009、及び低音デュオ2ndライヴにお越しくださいました方々、ありがとうございました。一生に一度あるかないかの大舞台に引き続き怒涛の如くの譜読み攻勢で、先週終わった後からしばらく呆然としていました。
低音デュオ2ndライヴの時には短い曲ですが自作も演奏することを随分前に決めていました。追われに追われて結局出来上がったのは本番の一日前。人のことをどうのこうの言えませんね。以下追記部分に備忘録的に解説のようなものを。
2009年5月26日
「ハルモニカ」のリハーサルが東京オペラシティに場所を移して始まりました。
先だってラッヘンマンさんとの一対一のリハーサルのときに、ちょっとした質問をしました。
「何故チューバのコンチェルトなんて書いたんですか?」
結構自虐的な質問ですが、常日頃レパートリーに飢えている我々としては、何ゆえソロ楽器としてチューバを選んだのか、ちょっと不思議だったわけです。
お話では、今回も同じ演奏会で演奏される、クラリネットとオーケストラのための「アカント」が端緒だったとの事。この曲のオーケストラの中のチューバパートには、楽器の中でテキストを喋る、ちょっと特殊で、重要なパッセージが書かれています。初演のときにこのパートを受け持ったのが、リヒャルト・ナハツキさんで、それがとても効果的だったそうです。それをきっかけにチューバに興味を持ったラッヘンマンさんとナハツキさんの間に、じゃあチューバの曲も書いてよ、といったやり取りがあり、7年後の1983年に「ハルモニカ」の初演がナハツキさんの手によって行われました。
どこにきっかけが転がっているか判らない、面白いお話だと思います。
2009年5月21日
今日からパート練習が始まっています。
曲の編成リストを眺めていると、「Klingelspiel (bell keyboard)」と指示がある、チェレスタ、ピアノ、オルガンの奏者が持ち替えで演奏する楽器が挙げられています。上の写真がその実物。下のキーボードを押すと、内蔵されている自転車のベルのようなものがモーターで鳴る仕組み。回転数を変えることが出来るので、音の密度が変えられます。おもちゃにしてはよく出来てますね。今回はこれを計3つ使うのですが、代替品が無いためとても貴重なものです。ファンシーな柄をしてますが、逆にそれ故、ある意味今回一番の存在感を放っています。
2009年5月19日
2回にわたって曲へのイントロダクションを書いてきましたが、更に補足を。
前述したように、時として非常に混沌としたイメージのあるこの曲ですが、勿論のことこれは表現のための「手段」であって、「目的」ではありません。つまり、我々が既に知っている音楽に安直に留まることなく、必要であれば時にはそれを打ち壊し、新たな表現を求める、その一つの方法である、ということです。
しかしながら、この曲のある一部分ではこの主従関係が意図的に逆転している部分があります。
2009年5月18日
前エントリからの続きです。
「作曲の過程では、まずテューバの音響的な特性と演奏法がオーケストラ自身の音色と演奏法へと参照され、そうすることでオーケストラの様々な演奏法に更に展開された。ソリストのパートは作曲の最後の段階で、オーケストラパートが前述の過程を経て完成した後に付け加えられた。ソロパートの役割はソロ的役割であり、複合的な役割を果たす伴奏的役割でもあり、その間を行き来する。」
こちらに関しては少し補足を。
2009年5月17日
5/28に演奏する「ハルモニカ」ですが、別のエントリーでも書いたように、非常に大規模な作品であるため、一度聴いて全体を把握するのが難しいと感じる方もあるかもしれません。当日ご本人によるレクチャーが演奏前に行われるので、そういった心配はやや軽減されますが、前もって少し知っておきたい、という方のため(と、自分自身の覚書として)、現在入手がやや難しいのですが、CDのブックレットから意訳した形で、こちらに掲載します。