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チンバッソの謎

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 昨日は祝日でおまけに学校も使えなかったので休み。今日はルーアンのオペラの本番。僕はエキストラで今日が最終日。チンバッソは結局最後まで「?」な印象が拭えなかった。特に音程の問題。今回使った楽器は2番にトリガーがついているんだけど(親切だ)、トリガーで最大限管を長くしようとしても構造上トリガーが枝管にぶつかってしまい、最大7ミリくらいしか変化しないので(不親切だ)、何を持ってこんなシステムをつけているのか、理解に苦しむ。構造上の問題でいうと、チンバッソやコントラバストロンボーンはなぜか主管の唾抜きの密封性がいまいちなんだけど、何でなんでしょうね?
 とはいえ、都合一週間くらいこの楽器を練習して、少しコツがわかりかけた感じだったので今日でおしまいなのはちょっと残念。さっきちょっと触れた音程に関しては、「なんか違うな」と思い始めると他の人の音程全部が正しく聞こえたり、あるいは全部違って聞こえたり、だんだん深みに嵌っていってしまう。上手くいっているときには全然疑問にも感じないんだけれども。今回は楽器の性格上まさに4番トロンボーンだったので、(いつも横にいるんだけれども)トロンボーンセクションのハーモニーワークは大変なんだなぁ、ということを改めて実感。テューバでやっているときよりももっとシビアな感じがする。
 練習に関してはいつもどおり、音階、スラー。特殊奏法はアンスピレを優先的にやっていこうと思う。
 しかしこのチンバッソ、イタリアもののオペラ以外で使うことってあるんだろうか?昔一回新作初演で使っていた人がいたけど。

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