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トマジ/典礼風ファンファーレ

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Fanfares Liturgiques
Henri Tomasi (1901-1971)

典礼風ファンファーレ
アンリ・トマジ

 アンリ・トマジはフランスのマルセイユ生まれの作曲家、指揮者である。パリ音楽院でジョルジュ・コサード George Caussadeとポール・ヴィダル Paul Vidalに作曲を、フィリップ・ゴーベール Philippe Gaubertに指揮法を師事した。26歳のときにはローマ大賞を得て、続いて《アトランティス》、《マニャーラのミゲル》の2作の劇場音楽で名声を確立した。クラリネット、フルート、トランペットのための協奏曲をはじめとした管楽器のための作品群が有名であるが、《12のコルシカの歌》、《プロヴァンスの夜》といったコルシカやプロヴァンス地方の民族的素材や、交響詩《ベトナムのための歌》等、アジアに発想を得た作品も数多い。
この《典礼風ファンファーレ》は、1952年に作曲され、指揮者のアンドレ・クリュイタンス André Cluytensに献呈されている。曲は4曲からなっており、それぞれに1.Annonciation 受胎告知、2.Evangile 福音書、3.Apocalypse 黙示録、4.Procession du vendredi saint 聖金曜日の行列 といった典礼に関する副題がつけられている。編成はホルン4、トランペット3、トロンボーン3、バス・トロンボーン1(任意)、テューバ1 というオーケストラの金管セクションと打楽器4といった形が取られている。

(今までいろんな機会に書いた曲目解説。自分の演奏会のものの他、依頼された物も有りますので、テューバ以外の曲もあります。以前この類の情報を収集するのが結構面倒くさかったため、何かの役に立てばと思いここに掲載します。転載自由。)

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