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ウィリアムズ/ファンファーレとアレグロ

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Fanfare and Allegro (1956)
Clifton Williams (1923-1976)

ファンファーレとアレグロ
クリフトン・ウィリアムズ

 クリフトン・ウィリアムズはアメリカの作曲家で、1949~66年テキサス大学作曲科教授、1966年からマイアミ大学の理論・作曲科の主任を勤めた。彼の元では吹奏楽曲の作曲家として同じく有名なJ.B.チャンス(1932-1972)が学んでいる。彼の吹奏楽作品としては、この曲の他にも『シンフォニック・ダンス第3番〈フェスタ〉』が演奏会においてしばしば取り上げられる。
 『ファンファーレとアレグロ』はテキサス大学シンフォニックバンドとベルナルド・フィッツジェラルドのために作曲され、1956年アメリカ吹奏楽指導者協会のオストワルド賞の第1回受賞作品となった。題名が示す通り、ファンファーレとアレグロの2部から構成されるが、この2つは続けて演奏される。冒頭の動機を用いたフレーズ、リズムの拡大・縮小、同型反復が効果的に用いられており、曲全体にファンファーレ的な心地よい緊張感を持続させることに成功している。

(今までいろんな機会に書いた曲目解説。自分の演奏会のものの他、依頼された物も有りますので、テューバ以外の曲もあります。以前この類の情報を収集するのが結構面倒くさかったため、何かの役に立てばと思いここに掲載します。転載自由。)

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