2000年10月 1日

クレスポ/4つのラテンの情景

4 Escenas Latinas (1992)
Enrique Crespo (1941-)

4つのラテンの情景
エンリケ・クレスポ

 この《4つのラテンの情景》は著名なテューバ奏者ヒルガース W.Hilgersのために作曲家でトロンボーン奏者としても有名なエンリケ・クレスポが作曲したものであり、クレスポの生まれたウルグアイを中心としたラテン・アメリカの音楽のスタイルによって書かれた4つの楽章からなる組曲である。

第1曲 Candombe (カンドンベ)
元はウルグアイのモンテヴィデオのカーニヴァルで踊られる儀式の踊り。
第2曲 Tango (タンゴ)
第3曲 Balada India (バラーダ・インディア)
この楽章は舞曲の形式ではなく、クレスポのアメリカ・インディアンへのオマージュである。
第4曲 Choro (ショーロ)
ブラジルの代表的な舞曲の1つで、ヴィラ・ロボス H.Villa-Lobosもこのスタイルをよく用いている。

(今までいろんな機会に書いた曲目解説。自分の演奏会のものの他、依頼された物も有りますので、テューバ以外の曲もあります。以前この類の情報を収集するのが結構面倒くさかったため、何かの役に立てばと思いここに掲載します。転載自由。)