2000年10月 1日

アルブレヒツベルガー/トロンボーン協奏曲

Concerto per Trombone (1769)
Johann Georg Albrechtsberger (1736-1809)

トロンボーン協奏曲
ヨハン・ゲオルグ・アルブレヒツベルガー

 ヨハン・ゲオルグ・アルブレヒツベルガーはディッタースドルフ、ハイドン、モーツァルト等と同時期のウィーン古典派に属する作曲家、理論家で、1793年からはシュテファン大聖堂の楽長も務めた。その門下からベートーヴェン、フンメル、チェルニー等を輩出し、彼の名は教育者としてのみ音楽史に挙げられる機会が多いが、フックスの流れを汲んだ厳格な対位法による宗教曲には秀作も数多い。このトロンボーン協奏曲は、彼がシュテファン大聖堂の楽長になる以前の1769年にアルト・トロンボーンとヴァイオリン2部、通奏低音のために書かれたものである。

I. アレグロ・モデラート 4分の4拍子
II. アンダンテ 4分の3拍子
III. フィナーレ アレグロ・モデラート 4分の2拍子

(今までいろんな機会に書いた曲目解説。自分の演奏会のものの他、依頼された物も有りますので、テューバ以外の曲もあります。以前この類の情報を収集するのが結構面倒くさかったため、何かの役に立てばと思いここに掲載します。転載自由。)