オネゲル/狂詩曲
Rapsodie (1917)
Arthur Honegger (1892-1955)
狂詩曲
アルテュール・オネゲル
アルテュール・オネゲルは、軽妙さを特徴とするプーランクやミヨーとは対照的に重厚で対位法的な作品を数多く残した。スイス国籍をもちながらフランスの文化伝統に根ざし、文化の高揚に貢献したことが、作品に大きな影響を与えているが、同時にその作風には、ドイツ的影響も多く見られる。 フルート2本、クラリネットとピアノという編成の《Rapsodie》は、1917年に作曲され、C. M. ヴィドール (C. M. Widor 1844-1937)に捧げられた。
曲の構成はリズミックな中間部を挟む緩-急-緩の形式をとっており、3+2+3のリズムをもつ緩やかな部分では各楽器における対位法的なかれ独自の書法がみられる。また、極めて初期の作品であるにも関わらず、作曲家としての特徴が大きく現れている。
(今までいろんな機会に書いた曲目解説。自分の演奏会のものの他、依頼された物も有りますので、テューバ以外の曲もあります。以前この類の情報を収集するのが結構面倒くさかったため、何かの役に立てばと思いここに掲載します。転載自由。)