2000年10月 8日

ヤコブセン/テューバ・バレエ

Tuba Ballet (1978)
Julius Jacobsen (1915-1990)

テューバ・バレエ
ユリウス・ヤコブセン

 ユリウス・ヤコブセンはデンマーク生まれで、主にスウェーデンで活躍した作編曲家、演奏家(ピアノ・トロンボーン)である。クラシックからポピュラー・ジャズに至るまで幅広い活動を展開したが、彼自身がトロンボニストであったことも手伝ってか、金管楽器のための作品が数多い。テューバのための作品としては、Humoresque(1976)、Tuba buffo(1978)、24 Preludes(1979)等が挙げられ、これらはスウェーデンの有名なテューバ奏者であるミカエル・リン Michael Lindを想定して作曲された。
 この《テューバ・バレエ》は1978年に作曲され、テューバと木管五重奏という珍しい編成が用いられている。題名が示すとおり、各楽章にはバレエに関する題名がつけられており、全曲を通じて「テューバ(或いはテューバ奏者)によるバレエ」とでもいうような、どことなくユーモラスな雰囲気を醸し出している。
I.Arabesque-Battement
II.Pas de Deux
III.Gr.Battement
IV.Polka-Can Can

(今までいろんな機会に書いた曲目解説。自分の演奏会のものの他、依頼された物も有りますので、テューバ以外の曲もあります。以前この類の情報を収集するのが結構面倒くさかったため、何かの役に立てばと思いここに掲載します。転載自由。)