2000年10月24日

シャイト/戦いの組曲

Battle Suite (1621)
Samuel Scheidt (1587-1654)

戦いの組曲
ザームエル・シャイト

 ヘルマン・シャイン、ハインリヒ・シュッツと並び"3大S"と称されるシャイトはドイツ初期バロックの代表的作曲家の一人で、作曲様式はフランドル・ドイツの対位的書法を基礎としている。オルガン曲集《新譜表 Tabulatura nova》(1624)を代表として、宗教音楽、合唱曲の分野が有名であるが、1621年に出版された4-5声部による器楽のための舞曲集は、金管アンサンブルのレパートリーとして編曲され演奏されることが多い。この《戦いの組曲》もそういった中の1つで、「戦いのガリヤード Galliard Battaglia」、「悲しみのクーラント Courant Dolorosa」、「ベルガマスクのカンツォーン Canzon Bergamask」の3曲からなっている。

(今までいろんな機会に書いた曲目解説。自分の演奏会のものの他、依頼された物も有りますので、テューバ以外の曲もあります。以前この類の情報を収集するのが結構面倒くさかったため、何かの役に立てばと思いここに掲載します。転載自由。)