2001年9月17日

あっちが立てば

ここフランスでは滞在許可証を更新するのが結構厄介で(まあどこの国でも厄介だとは思うんだけど)、特に僕のように結構年がいっているとなかなか選択肢が少なくなってくる。学生の身分を取得するのがとどのつまり手っ取り早いんだけど、通っているパリ国立高等音楽院でももうそろそろ残る手段が限られてくる。というわけでまたまた入試。もうなんなんだか、ですね。今回吹くのは割りと普通のプログラムでトータル6曲を準備。ここまで本気で何にもしていなかったのでこれからの10日はかなり修羅場。なのにも関わらず家に楽譜を全部忘れてとっかかりから出遅れる。ヒンデミットなんかはかなりやっているので暗譜できているだろうと思っていたのだが、細かい半音の違いなどほとんど覚えていなかったので猛反省。こういった点が結局音の不正確さに繋がっていると思う。残りの曲は何とか覚えていたんだけれど、どういうわけか高音域でのスタミナが異常に減っている。低音域がだいぶ楽になったと思ったら、あっちが立てばこっちが立たず。低音域との絡みで高音域へのアプローチが変わっているせいか、体に余計な緊張があるのか、はたまた「年」なのか。原因はわからないけど、練習していくしかないですね。

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