2002年5月14日

再開にあたっての前書き

 どうもお久しぶりです。と日記に書くのもなんなんですが、板を変えて心機一転、練習日記を再開します。日記をサボり始めてもう3ヶ月も経ってしまいましたが、正確に言うと日記をサボっていたわけではなく、練習をサボっていたわけです。どっちにしろダメダメなんですが。
 一応ここまでの経過をクロニクルにすると、2月いっぱいはオーディションのためその練習にかかりっきり。3月の頭のオーディションの結果はファイナルどまりで、これについては残念な気持ちと、あの時点ではあのレベル以上には出来なかったという気持ちで、さっぱりしてるんだかどうなんだか、錯綜してますね。今でも上手く整理できていない、というのが正直なところだけれど、気持ちを切り替えて、と無理に思い込むよりもうちょっと抱えて(言い方を変えるとほったらかして)良いような気がする。こんな所にもダラダラ感が既に垣間見えてますが、その後「まぁ、とはいえあれだけハードに練習したから、ちょっとヴァカンス」と思ってしまったのが始まりで、仕事をこなすための練習はしていたけれども、基礎練習や、今後のための発展的練習に関しては殆どゼロではや一ヵ月半。いくらなんでも、ということで新しく練習を再開するために日記を再開。変な話だけれども以前に日記をつけていたことが逆に今回もう一度練習をきちんとはじめるきっかけになったような気が。

 昔ある人に「30を過ぎるとなかなか劇的には上達しない」と言われて(そのときは「だから若いうちにきちんと練習しなさい」という文脈で)、なんかミもフタもないなぁ、と思った記憶があるんだけれど、30になった今、それはある意味本当だと思う。それは本人の問題というよりも寧ろ外的な状況からくるもので、来る仕事のための準備の時間が大幅に増えてしまって、なかなか本当に本人のための練習を取る時間というのが少なくなってくるのは確かだと思う。加えて抱えている問題に対して何か根本的な改善をしようと思うと、仕事においてのクオリティーの維持、という面でかなりリスキーなものを背負うこともあるのかもしれない。
 しかし、どうしようもないことなんだけれども、僕は既に30を超えてしまっているし、まだ(ある意味においては)劇的に上手くなりたい、という野望(妄想)を抱いている以上、色々手を尽くして見なければしょうがないじゃんか、ということになる。そこでこの日記の本来の趣旨、「練習して、見返して、練習法の問題点を改善し、さらに効率よく上手くなる」という原点に返って練習を再開すること。しかし、「効率よく」って聞く人が聞けば憤慨しそうな感じだよなぁ、なんとなく。

 というわけで、現状分析。現在自分が抱えている問題点は、やはり音質。息の使い方がまだ効率的でない。折りよく今のプロフと授業でやっているのは「身体のコーディネーション」と名づけられた幾つかのエクササイズで、これは息の使い方を捉えるのにとてもよい。ただし物凄く長いスパン(2年とか3年くらい)はかかり、文章化するのは凄く難しいので、ここではあまり触れられないかもしれない。なんか怪しい宗教みたいだけれど、要は息の扱い方のイメージをどう捉えるか、といったものをちゃんと把握できていない自分が説明できない、というだけです。テクニック的にはスラーをもう一度根本から見直すべき。音階に関しては去年ささやかだけれども進歩があったのでこれを継続。特殊奏法の練習をデイリーエクササイズにすること。

というわけで、再起動。よく考えると確かに「フリーズ」してたよなぁ、ここんとこ。

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