2002年10月 8日

通奏低音?

アーバンは毎日続けられればいいんだけれど、こればっかりやってると一向に譜読みが進まなくなるので、2,3日に一回というペースで間をなるべく空けないように継続。このあたりは前にも書いたけれど貯金と似てますね(死ぬまでただひたすら貯め続けても意味が無い)。同時に高音域の正確性にどうも欠けるので、慣れてきたエクササイズは記譜と(と言ってもこの時点で2オクターヴ低いんだけど)オクターブ上とを交互にやっていくことにする。
 曲はもはやこの日記での通奏低音ともなりつつある「ヴォワ・キャプティヴ」。いつまでたっても仕上がらないので、一念発起して一月のコンサートのプログラムに入れてみたんだけれども早くも修羅場の予感が。期間は空いているけれどもかれこれ一年かけてまだ譜読みが終わらないのはひょっとして相性が悪いんだろうかと邪推さえする。相性もクソもないと言えばそれまでなんだけれども。
 この曲の難しい点はやはり4分音が多用されていることと、装飾音符が非常に広いインターヴァルを持っている点に尽きると思う。4分音同士の重音はしっかり耳と体で覚えていかないとどうにもならないし、非常に早いパッセージで2オクターヴくらい飛ぶ装飾音はいま正にアーバンを使って練習しているバランスの良い吹き方が必須となる。まずは定石道理非常にゆっくりから始めて回数を重ねていくより他が無いだろう。同時に実際のテンポでどういったフレーズになるのかを常に想像すること。僕には良くあることだけれど、ゆっくりから徐々にテンポを上げていった場合に、どこか途中で方向性を間違えたのか、出来上がったときにとんでもないことになっていたりする。

最近再読した本に「普通は誰が見てもわかるような馬鹿みたいなところは簡単にすっ飛ばして、少しでも早く先に行こうとするけれども、そういった馬鹿みたいなところに一番長く時間をかければかけるほど、後で上手くいく」というようなフレーズがあって、改めて共感。地道にいこう。

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