2004年1月28日

アマチュアである事。

チョン・ミュン・フン指揮のOLCのコンサート。プロコフィエフのロミオとジュリエット。
練習の最初から本番まで素晴らしいの一言。的確な練習、集中力の持続。そして当たり前だけれども「本当に」音楽的だった。長く音楽に携わってきてこういう言い方は情けないし陳腐だけれども、音楽をするという行為はどういうことなのか、真剣に考えさせられた。
本番が終わって後の彼の挨拶。以下要約。
「僕は皆さんよりも長くプロフェッショナルとして仕事をしているけれども、最終的には(スタンスとしての)アマチュア(amateur;愛好家)に戻りたいと思っている。皆さんがこれからプロとして音楽をやっていく事は時として辛い事で、その段階で音楽をする事自体がスポイルされてしまう事も多々あるだろうと思う。しかしながら常に音楽を愛する、愛する音楽を分かち合うという姿勢を決して忘れないで欲しい。」
こういうことがバシッとキマって言える人はあまりいないよね。