2004年11月12日

寒い。

冬時間に戻ってからというもの、冷え込む日が多くて困る。これからもっと寒くなると思うとちょっと辛いものが。
「本当の寒さはこんなもんじゃねっす」とか、どこぞの国の昔の王妃に「寒かったら暖房つければいいじゃない」みたいな事を言われそうだけど、去年調子に乗って暖房をガンガンつけて春先の請求で卒倒しそうになった辛い記憶が頭を過ぎる。

10月後半からの備忘録。
再びケルンでmusikFabrikのエキストラ。今回はカーゲルのOrchestrion-Straat。楽器の編成がちょっと変わっていて、配置もかなり面白い事に。最後にも少し仕掛けがあるんだけれど、全ては題名がキーになっている。こういう曲は何回でも演奏したい。本番直後に本人と話す機会があったんだけれど、前々からのファンだったので緊張してあわあわしてしまった。ミーハーだ。11月にはパリの日本文化会館でジョイントリサイタル。今回は30分のプログラムという事で、日仏の現代音楽を集めて一つの流れを作ろうと思いプログラミングをしたんだけれど、テューバ→セルパン→テューバという持ち替えが予想外に大変だった。それぞれを別に練習しているときはそうでもないのだけれど、通してやってみると最後の曲のハイトーンがもたない。という事で今回は不本意ながら最後の曲の後半でマウスピースを取り替えて対処。こういうのはあんまり良くない事だと思うんだけれど、出来りゃ何だっていいじゃない、という気もしないでもない。付け替える事で何か不都合があるのか、と言われるとぱっと直ぐに理由が言えないのだが、そこはかとなく後ろめたく、「道」を外れているような気がするのは何故だろう?
 今回は全体の流れとしては割りと自分の思ったとおりに事が進んだと思う。この後で録音を聞いたらそれはそれで落ち込むところもたくさんありそうだけれど。テクニカルな問題として、やばい部分の前後の安全地帯で予期しないアクシデントを招く傾向がある。メンタル的に難しい部分に集中しすぎて、その前後での息の使い方がどうも荒く(浅く)なる傾向に気をつけること。

F管練習内容の覚書。

ここ暫くの仕事はこれが主体なので、その準備は如何しても外せない。
基礎的な練習をC管に廻すとして、テクニカルな練習はヴィズッティの2巻を暫く取り上げる。中はインターヴァル、コード、スケールのヴァリエーション。一週間で全部当たる様に計画して、これを何周かローテーションでこなす。今の時点では結構ややこしいのもあるので一時間くらいかかるけれど、最終的には30分程度に抑える事が目標。年末まででどうしても時間が短縮できないようであればローテーションの方法を再考すること。この他いつもやっている練習を30分程度を目安に。
II-V-Iのアルペジオ、基本形、展開形のアルペジオ、各種特殊奏法、四分音、ベンディング、スラー。