2009年6月19日

ちょっと一休み

だいぶ前のことになってしまいましたが、コンポージアム2009、及び低音デュオ2ndライヴにお越しくださいました方々、ありがとうございました。一生に一度あるかないかの大舞台に引き続き怒涛の如くの譜読み攻勢で、先週終わった後からしばらく呆然としていました。

低音デュオ2ndライヴの時には短い曲ですが自作も演奏することを随分前に決めていました。追われに追われて結局出来上がったのは本番の一日前。人のことをどうのこうの言えませんね。以下追記部分に備忘録的に解説のようなものを。

「塔の音楽」

カーゲルの声のための音楽「バベルへの塔」への短い前奏曲、或いはファンファーレとして作曲。バベルの住人たちが次第に言葉が通じなくなっていったように、この音楽も断片的なモティーフが徐々に解体されていく。尚、モティーフにはアフリカ、ノルウェーの古い金管楽器のための音楽、というか信号が幾つか使われている。完全に解体された後の極短いコーダはB,A,B,E,そしてA(la)の音の細かい連打(l,l,l,l,l,l...)からなっており、最後の音はカーゲルの「Rrrr...」をもじったものとなっている。