2004年12月15日

練習日記返し読みその弐

マッチポンプ企画第二弾。2001年4月。この頃は在仏4年目で、春になってもまるっきり暖かくならない気候への悪態が目立つ。アーバンの第二巻の練習内容は今後使うときに中々使えそうなので取っておこう。この頃からテューバ以外の楽器をコンスタントではないにせよ練習する機会が多くなった。その辺りの試行錯誤は今に続いているが、奏法をどの辺りまで共有できるか、といった点がキーポイントになる。息を吸い込んで唇を振動させる、という点まではテューバ、セルパン、コントラバストロンボーン、チンバッソともに共通はしているものの、音色へのアプローチ、フィンガリングだけは如何ともしがたい。一つの可能性としては、それこそアルペジオ、スケールなどの基本的なフォーマットを一つの楽器(例えばテューバ)で習熟して、それぞれの楽器に持ち替えたときには先の 2点のみに問題を集中させる、といった方法か。
 2001 年5月。開始2ヶ月にして早くも日記の遅延が見られる。ははは。悪いか?(開き直り)。「タンギングは特にサボると後退が激しい。」などと怖い事がさらりと書いてある。そういえば最近この手の練習から遠ざかっているような。装飾音関係の練習で結構苦労していたようだ。この手の練習は実際の演奏で使う機会が極端に限られ、更にテューバの場合だとスラー、フィンガリングが枷になり冗長になって優雅な「装飾」に程遠いな、と思って止めてしまった記憶がある。一方セルパンでレパートリー開発をするためにはこの手のテクニックは難易度がどうであれ必ず超えなければならない壁になるはずで、今後もう一度しっかり取り組むべき課題だろう。この頃やったツェルシのオケ曲の中の変わったミュート指定、1.ミュートの出口(朝顔の方)に布をはっつけて、それをひっくり返し(つまり布がかぶっている方を下にして)、ミュート。2.布を楽器のベルに直接覆いかぶせて、ミュート。というのは今思い返してみると本当になんじゃこりゃ、である。他に使い道、無いだろうなぁ。しかしこの頃から応援しつつも来年はもう無いかもしれない、とはらはらしていたF1ミナルディが未だ健在(健在とあえて言い切ってしまおう)ということに一番感動した。